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村八分
関川村の村八分騒動はその後どうなったのか
- 2008-12-21 (日)
- ニュースのそれから
私は東京西部の出身で、学校、それに一人暮らしをしている時もわりとこの近くだったので、田舎での生活がどういうものか知りません。ただ、地方を旅している時に思ったことは、山手線区内の主要駅付近でもない限り、東京と地方の住宅地には大差はないんじゃないかなということ(せいぜい遠くに山が見えるかどうかってくらい。まあ東京西部も天気のいい日は秩父の山が見えたりしますが)。せいぜい電車の本数が東京では多いくらいで、町の見た目は同じベッドタウンだなあと。
ただ、そういった観光地ではないところからもっと奧で生活していた人にそこで様子を聞いたら「ほとんど『ひぐらしのなく頃に』の世界だったよ」と言われました。まあこれが冗談半分だとしても、それなりに昔の風習が残る地域というのはやはりあるようです。
で、今日の話題は、それを認識した数年前の事件より。
新潟県関川村で起きた現代の村八分
新潟県の関川村にある集落。そこには36戸がありましたが、この集落はあることについて2分され、裁判にまで発展しています。その原因が村八分。
報道によると、この集落ではお盆にイワナのつかみ取り大会が行われていましたが、2004年春、「準備と後片づけでお盆をゆっくり過ごせない」と村民の一部が不参加を申し出たとのこと。また不参加を決めた住民達の理由にはもう一つ、「被告の1人がイワナ購入にあたって村の補助金を水増し請求している」と思っていたからというのもあります。つまり必要なイワナを寄付によって取得したにもかかわらず購入したように見せかけ、村から補助金を詐取したということです。つまり立場を利用して利益を得ていたという疑い。
そしてこの姿勢に集落の有力者は「従わなければ村八分にする」と、その不参加を申し出た11戸に対し、ゴミ収集箱の使用や山での山菜採りなどを禁じたとのこと。
それに対して村八分にされた側の住人が、有力者3名を相手取り新潟地裁新発田支部に提訴します。それに対して、有力者側も名誉を傷つけられたとして反訴しました。
■参考:痛いニュース(ノ∀`):「自分も村八分になるかも…」 有力者の“村八分ルール”で分断続く村、夏祭りにも影…新潟
■参考:Matimulog: news:現代村八分
■参考:「村八分」訴訟で分断続く新潟の関川村 夏祭りにも影 – ■まち歩き人の気まま日記
■参考:関川村沼の村八分訴訟 – NEWS GARAGE【KABA式会社OBAKA通信】
地裁、高裁とも村八分の存在を認定
地裁での判決は、村八分の存在を認めて有力者側に行為の禁止と計220万円の賠償を命じました。しかし、有力者側は「村八分行為はしていない」と東京高裁に控訴します。
しかしこの頃になると有力者側についた区長が辞任し、集落は区長不在の状態になっていたとのこと。しかし原告住民らは有力者側とのトラブルを避けるため、それまでとは別に新しく作られたゴミ収集箱を使い、旧ゴミ収集箱の使用や山菜採りの入山を自粛していたそうです。
その後東京高裁での判決が2007年10月になされ、一審判決を全面支持。すなわち住民側の勝訴となります。その後調べた限りでは上告はされていない模様。
■「“村八分”は違法」 東京高裁1審の原告勝訴を支持 – MSN産経ニュース
■参考:白鑞金’s 湖庵: 新潟県関川村「村八分」騒動
ただ、『被告男性は「高裁でどのような結果になっても、頭を下げることはない」と話している。 』らしく、今でも謝罪はなされていないのでしょうかね……
ついでにこんなのも
18日の朝日新聞社会欄によると、元区長らの1人が「上告するかどうかは未定。ただ、ゴミ収集箱の使用禁止などは総会で決めたことなので、賠償金は集落全戸で負担すべきだと考えている」と語っている。事実、一審の裁判費用200万円は集落の積立金から払った。積立金はもう底をついているという。
……ええと、被告は有力者の3人でしたよね?
裁判は終わったけど……
なんというか、外部から見ても嫌な事件ですね。もし、裁判が終わってから仲直りしていればよいのですが、なんだか上記の態度を見る限り、有力者が同じだと大差ないような気が。
本当はこの後をさらに知りたい方も多いと思われますが、さすがにブログだとこれ以上突っ込めないですね(報道でも難しいかも)……
他の地域でもあった現代の村八分
さて、村生活の経験がない私から見ると、いくら何でも現代では特殊例だろ……と思っていたのですが、調べてみると同様の村八分による裁判が行われていたようです。それは兵庫県の佐用郡佐用町にある水根というところにおいて。このきっかけや経緯については以下に書いてあります。
■水根部落「村八分」人権侵害事件裁判(村八分を受けたとされる側の人のHP)
■jihou10625
とりあえず現在でも人は住んでいる模様。
村八分が起きるような村なら……
何も地域での争いというのは大なり小なりあちこちで起きていると思います。そして当事者間の係争はさまざまなケースがあるので、一概にどちらが悪いとは言えない場合もあります。ただ、権力を盾にとって行政サービスや交流を阻害する行為は判決がそうであるように現代日本で認めるわけにはいかないでしょう。
今、過疎による高齢化が叫ばれていますが、(全部とは言いませんが)一部の集落ではこういったものが嫌で集落を出て行く人も多いのでしょうね。しかし状況的に出て行けない人もいるのでしょう。それこそ中島みゆきの『ファイト!』にもありましたが、出て行くならお前の家族も住めんようにしちゃる言われて、東京行きの切符を捨てるような感じ。もちろん集落では共同意識が必要な点があるのはわかりますが、それを村八分に繋げていいものか。
村八分のように人を傷つける悪習が残るようだったら、そこから人が出て行き、内部から崩壊するのも自然な時代の流れではないかと思うのは、そういったところに住む人からすれば、町の人の言い分でしかないのでしょうか……
ちなみに私はそういうところで生まれ育ったせいかもしれませんが、東京郊外の交流がないではないけど、あまり濃くない近所づきあい程度が一番性に合っています。
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