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ジンバブエ

2009年のジンバブエはどうなっているのか

 何故か今でも「ジンバブエ」で検索する人がよくいらっしゃるこのブログです。まあ原因は以下のエントリーですが。

 ■ジンバブエはあれからどうなったのか – Timesteps
 ■ジンバブエのハイパーインフレはそれから収まったのか – Timesteps
 ■ここ最近のジンバブエの動きをまとめてみる – Timesteps

 で、最後にジンバブエについて前に書いたのがだいぶ前になってしまったので、改めてそれからどうなったかが気になる頃でしょう。そういうわけで、今年1月以降ジンバブエはどうなっているのか、ちょいと書いてみようと思います。

ジンバブエドルのインフレ停止、というか流通停止

 さて、前回書いた今年1月からもインフレはどんどん進行してゆきました。それの対策として、2009年2月2日、政府は1兆ジンバブエ・ドルが新1ジンバブエ・ドルになる12桁のデノミネーションを実施しました。ちなみにその前にデノミが行われたのは約半年前の20008年8月(10桁切り捨て)。それを考えると、どれだけ急速にインフレが進行していたかがわかるでしょう。

 ■Zimbabwe removes 12 zeros from currency – CNN.com

 そうなると、このまままたインフレが続いて数字の限界に挑め! ……と期待されていた方には何ですが、このあたりでインフレ率が動かなくなりました。しかしこれはデノミの効果があったのではありません。その理由は、それより数日前の1月29日にジンバブエ政府がそれまで公式には禁止されていたアメリカドルとランド(南アフリカの通貨)の国内流通を公式に認めたからです(とはいえ、それまでも事実上はそれらが使われ、ジンバブエドルは使われることはほとんどなかったようですが)。そして2月には、公務員の給与もアメリカドルとなります。
 これの意味するところは、ジンバブエドルは事実上流通しなくなり、通貨としての効果を失ってしまったということなのですよね。取引もなければインフレも起こらないわけで、数字上は収束したようになったと思われます。ただ、通貨の発行というのは、その国の政府の重要な権限の一つですから、それをジンバブエは失っていると言えるでしょう。
 そして、インフレ率の測定自体の意味がなくなってしまったために、その測定が行われなくなりました。

 ■参考:超インフレ下のジンバブエ、ドル建て物価が下落 現地通貨による測定は中止 国際ニュース : AFPBB News
 ■
 ■参考:ジンバブエ・ドル – Wikipedia

 ちなみに最近、ジンバブエ中央銀行の人がイグ・ノーベル賞の数学賞を受賞しました。受賞理由は『1から100兆ドルという幅広い額面の紙幣を発行することにより国民に「大きな数」を理解させた』からだそうです。まあたしかに日本でも今後量子力学などでもない限りなかなかお目にかかれなさそうな単位の漢字を目にさせてもらいましたしね。

 ■【ジンバブエ】ジンバブエ中央銀行のGideonGono氏がイグノーベル数学賞受賞 « 2ちゃんねるブログネッツ

政治の混乱は一応収束したが……

 政治においては、大統領と対立する野党が大統領選挙で対立しますが弾圧され、国内が争乱状態になっていたというのを前までに書きました。しかしその収束を計るため、2009年2月11日、連立政権が樹立し野党MDC(民主変革運動)議長のモーガン・ツァンギライが首相に就任したため独裁体制にひとまず区切りがついた形となります。ただ、それまで独裁を続けたムカベ大統領はそのまま大統領の座に居座り続けました。

 しかしその後、このツァンギライ首相の車にトラックが衝突、夫人が死亡するという事件が起こりました。真相は未だ不明です。

 ■ジンバブエ首相の車にトラックが衝突、自身は軽傷も夫人が死亡 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News
 ■ジンバブエ首相の交通事故で独立捜査を要求、野党MDC 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

 それでも一応、ここ半年は激しい争乱は影を潜めていたようです(ただ、相変わらず国際的な経済制裁は続いていましたが)。

 ■参考:ジンバブエ – Wikipedia

また何かが起きるのか

 最近のムカベ大統領の発言。

 ■CNN.co.jp:ジンバブエ大統領、米欧の制裁を非難 CNNインタビュー

 ニューヨーク(CNN) アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(85)は24日、CNNのアマンプール特派員とのインタビューで、国際社会から批判が集中する同国の経済政策を擁護し、「帝国主義」に抵抗する「アフリカの英雄」を自称するなど、米国や欧州との対決姿勢をあらためてあらわにした。

白人所有の農園を強制収用して非難を浴びた土地改革をめぐっては、「白人はわれわれから土地を取り上げ、不法占拠していた。それが本来の持ち主に返されたのだ。アフリカ国家にとって画期的な改革だ」と、血気盛んな口調で語った。
08年大統領選後の混乱や、今年から連立を組んだ野党との不協和音についても一切の責任を否定し、「帝国主義者の指図で政権を手放すことはあり得ない」と強調。また「どの国でも、選挙が常に順調に行われるわけではない。わが国で順調でなかったというなら、ブッシュ(前米大統領)の1期目に何が起きたか見てみればいい」と、米国を批判した。ただ、11年に予定される次回大統領選に出馬するのかとの問いには回答を避けた。  

 ある意味相変わらずなのであまり驚きませんが。

 そして今、連立政権になり首相となったツァンギライ首相が、副農相の拘束に抗議して、連立解消の動きを見せています。

 ■ジンバブエ:連立政権危機、首相が解消示唆 テロ容疑、副農相再拘束に抗議 – 毎日jp(毎日新聞)

 ここで連立が解消され、また野党と大統領側が争うことになると、また争乱状態になりかねないため、緊迫した事態となっているようです。
 ちなみにこのツァンギライ首相、今年アメリカのオバマ大統領が受賞したノーベル平和賞の候補に挙がっていたということです。

 ■参考:【ノーベル賞】実績皆無も…オバマ大統領の取り組み後押し (1/2ページ) – MSN産経ニュース


 ご存じの方も多いと思われますが、ジンバブエは2010年にワールドカップが行われる南アフリカ共和国の隣に位置しています。政情が不安定になればただでさえあまり治安が良くないと言われ問題視されている南アフリカでのワールドカップに、更なる悪影響を及ぼす可能性も否定できません。それに何より戦乱になれば犠牲者が出てしまうので、この問題が無事収束されることを願います。

ここ最近のジンバブエの動きをまとめてみる

ジンバブエ、一ヶ月で100億ドル札→100兆ドル札

 こんにちは。「ジンバブエ」でぐぐると、高い時には9番目くらいに出てきてしまうこのブログで、本命である「インターネットの歴史」ではそれ以下と、本来の存在意義がちょっとゆらいでいるため思い切ってジンバブエブログにしてしまおうかとちょっと思っています。嘘ですが。
 ま、それはさておき、最近また動きがありました。

 ■CNN.co.jp:今度は「100兆ドル」札を発行へ、経済崩壊のジンバブエ

 でも、「兆」ぐらいだと驚かなくなっている自分がここにいます。ちなみに昨年の12月には1億ドル、5億ドルが立て続けに発行され、そしてその1週間後に100億ドル札が発行されたことを付け加えておきます。つまり一ヶ月でそのまま桁が変わったということ。

 ■参考:ジンバブエのハイパーインフレはそれから収まったのか – Timesteps

 しかし、あまりにもめまぐるしく動きすぎているために、最初がどのくらいだったのか忘れてしまいました。というわけで、昨年の選挙前後からのジンバブエの動きをまとめ直してみたいと思います。
 ちなみに、インフレ以前の大ざっぱな歴史については、以下を参照してください。

 ■ジンバブエ – Wikipedia
 ■ジンバブエはあれからどうなったのか – Timesteps

2008年3月~6月

 ここはちょっと前のエントリーと重なりますが、説明上。2008年3月29日より大統領選挙が始まり、野党がムカベ大統領と対立して、退陣を迫りましたが、1度目の選挙の結果が何故か公表されず、過半数をとってないから決選投票という宣言がなされます。
 その後大統領側はその野党を弾圧。支持者などに多数の犠牲者を出してしまいまいます。その時にムカベ大統領から発せられた言葉が「わたしを解任できるのは神のみだ」というもの。

 ■ムガベ大統領「わたしを解任できるのは神のみ」 写真2枚 国際ニュース : AFPBB News

 結局野党側は、身の安全のために選挙から撤退せざるを得なくなりました。

2008年7月~8月

 7月11日、国際連合安全保障理事会にジンバブエ政府非難と、ムガベ大統領ら政権幹部の資産凍結・渡航禁止などの制裁決議案が提出されますが、中国とロシアが内政問題であるとして拒否権を発動し、否決されました。
 ただし、個別の経済制裁に近い形は欧米から起こり始めます。そのひとつが紙の供給停止。(ただ、現在はまだ供給停止が認められません)。

 ■livedoor ニュース – ジンバブエ、紙幣発行に必要な紙の供給を止められる

 後にこの7月の年間インフレ率は2億3100万%に達していたと言われました。

 そして8月、この事態を収束するためかジンバブエはデノミを行い、ジンバブエドルは10桁切り捨てられて100億ジンバブエドル→1ジンバブエドルとなりました。ちなみに2006年にも一度デノミが行われているため、2年で2度目という異例の事態となります。
 ちなみにこのデノミ時、1ドル札から500ドル札までが発行されたようです。

 ■参考:ジンバブエ・ドル – Wikipedia

2008年9月~11月

 しかしデノミ後もインフレは一向に収まらずに、9月17日には1000ドル紙幣、9月30日には2万ドル紙幣、10月14日には5万ドル紙幣が発行されたとのこと。しかし、尚もハイパーインフレは収まらず、11月3日に100万ドル札を発行。

 このへんになると、年間のインフレ率では「垓」という単位が見えてきました。

 ■参考:ジンバブエのハイパーインフレで、とうとう「垓」という単位が見えた – Timesteps

2008年12月~現在

 そして最初に触れたように、12月にはとうとう1億ドル札を発行。12月12日に5億ドル札を発行。そして12月19日にさらに100億ドル札を発行。そして今年に入って1月12日には500億ドル札、で、今回の100兆ドルにつながります。

 ■ジンバブエのハイパーインフレはそれから収まったのか – Timesteps

 ただ、、ジンバブエドルは貨幣としての力を失い、実質は外貨が流通している模様です。当然と言えば当然ですが(物々交換の方がまだ信用が出来そうだし)。

 あと、未確認ですが「金鉱が電気代未納で閉鎖に。輸出の1/3を占める金産業がピンチでますますインフレに」なんて情報もあります。

そして今年はどうなるか

 はっきり言って、この先どうなるか全くわかりません。国際情勢が安定している時だったら海外から圧力がかかったりもしたのでしょうが、今の国際情勢だとそこまで手を出せる国がないのではという感じですし。
 経済の歴史的には興味深いですが、国民がかわいそうなので早く決着してほしいと思いますね。

 最後に、面白い、というか洒落にならないコピペを見つけたので。

64 名前:名無しさん@九周年[sage] 投稿日:2009/01/17(土) 00:44:45 ID:NPWBv4620
高利貸しvsジンバブエ 頂上決戦
年率換算
0.00% イスラム世界では、利息を取ることがそもそも神の法に反している
5.00% 日本の民法による利率。金利を決めないとこの金利
18.0% アイフル・プロミス等大手サラ金レベル
29.2% 話題のグレーゾーン金利。ちょっと前のサラ金はこれ
40.0% 日栄が問題になった時の金利。「目玉売れ、腎臓売れ」レベル
==================================(100%の壁)==================================
109.5% どんなに法をかいくぐってもこれ以上の金利は違法。逆らったら逮捕
365.0% いわゆるトイチ金融。萬田銀次郎の金利はここ
390.0% ジンバブエの公定歩合。安いと思うか高いと思うかはあなた次第
1,095% トサンで借りるとこの金利。返さないとタコ部屋、風俗は当たり前!
3,650% 江戸時代から続くカラス金(1日1割)の金利。
=================================(10000%の壁)=================================
10,950% ヒサン(1日3割)の金利。闇金ウシジマ君から借りるとこの金利だ!
36,500% 賭博中毒者が「明日、倍にして返すから貸して!」とか言ってる時の金利
================================(ジンバブエの壁)===============================
2,200,000% ジンバブエの消費者物価上昇率。これでも誤魔化されているとの噂
15,735,193,600,000,000,000,000% ジンバブエ統計局が2008年8月18日に発表したインフレ率「1,120万%」を年換算。
157垓3519京6000兆%でジンバブエの圧勝

 【国際】今度は「100兆ドル」札を発行へ、経済崩壊のジンバブエ★2より

ジンバブエのハイパーインフレはそれから収まったのか

 水曜は休んですみませんでした。クリスマスイブで出かけていた……のではなく、何故かWordPressで文章の保存は出来るのに公開が出来なかったので。バージョン上げたら何故か直りました。
 さて、この一週間、過去にここで扱ったニュースの続報が次々に入ってきました。まずはこれ。

銀河鉄道999裁判判決、原告の槇原敬之側部分的勝訴

 ■槇原敬之へ松本零士から賠償金220万円の判決下る:芸能:スポーツ報知
 ■参考:銀河鉄道999裁判(槇原敬之盗作騒動)はそれからどうなったのか – Timesteps

 例の盗用裁判が決着し、「盗用とまでは言えない」と槇原氏側の勝訴。これを書いた当時だと、和解手続きって書いてあったのですが、判決になってますね。経緯は不明ですが、前回の和解がガセだったのか、それともやっぱりどちらかが和解合意しなかったのか、それともこれが和解の末の結果なのか。

ジンバブエのインフレは収まったのか

 さて、もうひとつは、このブログの検索語で相変わらず1位になっている「ジンバブエ」の話題。

 ■参考:ジンバブエのハイパーインフレに変化の兆し? – Timesteps

 前に今まで高みを目指してインフレ一直線だったグラフが、失速して下りに転じたことを書きました。さて、それからこちらのインフレはどうなっているのか。
 まず、前にも参照したところから。

 ■OMIR

 年間インフレ率は-2.78 sextillion%、すなわち27垓%。前のエントリーで897垓%とかいう数字が出てしまったのでなんか収束したように思えますけど、思い直せば正常な値ではないですよね。垓という数字が経済で使われるのは。つまりちょっと前のものすごくひどいから、すごくひどいに変化したというくらい。

5億ドル札発行の1週間後に100億ドル札

 そして12月12日のニュース。
 ■時事ドットコム:超インフレのジンバブエ、5億ドル札を導入=価値は900円ほど

 価値は10米ドル(約900円)程度ということ。

 ジンバブエでは7月、インフレ率が2億3100万%と推計されたが、現在はもっと高いとみられている。今月4日に1億ドル札(写真)が導入され、当初は14米ドル(約1250円)相当の価値があったが、約1週間後の今では50セント(約45円)以下の値打ちしかない。
 現金不足のため国内の銀行では1週間に1度しか現金を引き出せない上、引き出し限度額も設けられている。銀行での行列は日常風景となり、人々は何時間もかけて現金を引き出すものの、それでも1日の必要額には足りない。翌日の引き出しのため、銀行前で野宿する人々もいる。

 しかし、これをさらに驚く出来事が。それはほんの一週間後。

 ■CNN.co.jp:「100億ドル」紙幣を発行 経済崩壊、コレラ禍のジンバブエ

 つまり一週間で5億ドル紙幣から一気に100億ドル紙幣の発行に至ってしまったわけですな。ちなみに一週間前には5億ジンバブエドルで10米ドル(約900円)程度の価値だったのに、この時点では100億ドルで20米ドル(約1800円)相当の価値とされています。つまり通貨価値が1週間で1/10になっていると。

病気や食糧不足が深刻

 ただ、こちらの国はこの経済状況だけでも十分ショックなのに、上のニュースだとコレラが流行しているということ。国連によれば今年8月からのコレラ死者が1000人を超えているそうです。さらに食糧難も深刻に。一刻も早い対策が望まれます。

 ■参考:栄養失調の子供激増、食糧支援必要と ジンバブエ情勢でNGO(CNN.co.jp) – Yahoo!ニュース

 しかし、当のムカベ大統領は……

 ■CNN.co.jp:ジンバブエ大統領、「米国と西欧は能なしのバカ」と発言

 ……おまえが言うな。

ジンバブエのハイパーインフレに変化の兆し?

うちがジンバブエブログになりかけている件

 いきなりですが、このブログの検索キーワードランキング。

 最近、圧倒的な勢いでジンバブエが追い上げてきて、関連フレーズ含め1日20アクセスくらいになっていたために、トップになってしまいました。一時期は「ジンバブエ」でぐぐると8位くらいになっていたみたいです(今は少し下がった)。みんなこの話題好きなのかなあ……

 で、そのジンバブエですが、ちょっと気になる動きがありました。

ハイパーインフレ収束の動き?

Zimbabwe Inflation

 見る限り、相変わらずのインフレで、今月14日の時点で年間インフレ率89,700,000,000,000,000,000,000%、わかりやすく書くと、897垓%。このまま行くと、次の単位「杼(じょ)」が見えてくる、と思った方も多いでしょう。

 しかしながら、ここ数日の市場を見てみると、なんか様子が変です。

OMIR

 ここの本日の値を見ると、1ドル=1.4京ジンバブエドル。しかし年間インフレ率は4.79sextillion%、sextillionは10の21乗(すなわち10垓)ですから、47垓%とちょっと下がっているのですよね。リンク先のグラフを見ても、今年一番の下がり具合を示していますし(一時期は1ドル=4京ジンバブエドルまでいっていたようです)。
 ここまで自然に膨れあがったので、自然にインフレが収まるのは不可能です。となると、ジンバブエドルに関して何かが起こったと思われます。あちこち調べてみると、このような書き込みが。

142 名前:七つの海の名無しさん[] 投稿日:2008/11/24(月) 18:33:36 ID:SRtUAP8m
2008年11月18日午前 661,229,327,046,568,000
2008年11月18日午後 447,591,739,042,251,000
2008年11月19日    439,481,070,796,885,000
2008年11月20日.     12,617,983,349,233,500
2008年11月21日.     13,108,221,476,510,000
2008年11月24日.     14,041,768,645,011,400 ←NEW 先週金曜日に比べて7%のインフレ

143 名前:七つの海の名無しさん[] 投稿日:2008/11/25(火) 18:52:49 ID:gJX8oGMi
2008年11月18日午前 661,229,327,046,568,000
2008年11月18日午後 447,591,739,042,251,000
2008年11月19日    439,481,070,796,885,000
2008年11月20日.     12,617,983,349,233,500
2008年11月21日.     13,108,221,476,510,000
2008年11月24日.     14,041,768,645,011,400
2008年11月25日.     12,987,485,259,204,200 ←NEW 昨日に比べて8%のデフレ

なにやら重要通知が 正確な内容はメールでお知らせするとか何とか
http://zimbabweanequities.com/
機械翻訳版
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=en&u=http://zimbabweanequities.com/&sa=X&oi=translate&resnum=1&ct=result&prev=/search%3Fq%3Dhttp://zimbabweanequities.com/%26hl%3Dja%26lr%3D%26sa%3DG

144 名前:七つの海の名無しさん[] 投稿日:2008/11/25(火) 21:13:20 ID:y64ETmK2
1000兆単位の動きが小さく見えるなんて、どんな通貨なんだ・・・

145 名前:七つの海の名無しさん[sage] 投稿日:2008/11/25(火) 23:59:19 ID:daqheeGt
>>143
ナニがオキタんだ?
ムガベ氏ンタ??

【ジンバブエ】兆を超えて「京」へ、1ドルが2京ジンバブエ・ドルを突破 [11/11]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1226378343/
より

 どうも何か動きがあったような感じ。何が起きたかはさっぱりわかりませんが、それがこのままインフレが収まる要因となるのでしょうか。注目したいと思います。

 ■参考:時事ドットコム:指定記事

ジンバブエのハイパーインフレで、とうとう「垓」という単位が見えた

 本当は一度採りあげたニュースのその後は、大きな動きがないとしないつもりだったのですが、あまりにも衝撃的だったので、ちょっと書いてみます。

さらに加速するジンバブエのハイパーインフレ

 先日(2008-10-15)、ジンバブエのハイパーインフレについて書きました。

 ■2008-10-15(ジンバブエはあれからどうなったのか – Timesteps)

 ついでに、BBCで流れたニュースもあったので(英語)、ついでに。

 

 そこでは、7月の値が2億3100万%と書きました。そして8月に大幅なデノミが行われたにもかかわらず、さらにハイパーインフレは進行しています。で、それ以降どうなっているのか、ちょっと調べてみました。

 まず、ハイパーインフレは健在……どころの騒ぎではなく、加速しています。

 ■まさに天文学的数字、インフレで1ドル=約4兆ジンバブエ・ドルに – GIGAZINE

 ■Zimbabwe Inflation

 まず、8月末のインフレ率、97億%(9,700,000,000%)。9月末、4750億%(475,000,000,000%)、10月中旬、293兆%(293,000,000,000,000%)、そして10月末、279京%(2,790,000,000,000,000,000%)。
 さて「京」が出てきましたが、これは兆の次の単位で、1京は10の16乗。とはいっても、こんなの理系の学生、それも超ミクロか、宇宙的なものでも扱わない以外、滅多に使われないものだと思います。

とうとう見え始めた単位「垓」

 しかし、その次の単位「垓」(10の20乗)が見え始めてきました。

 ■OMIR

 ここによると、現在の1ドルは663兆(663,325,716,143,026)ジンバブエドル。おそらくこのままなら、京に突っ込むでしょう。そしてインフレ率には-258.95 Quintillion %と表記してあります。さて、「Quintillion」を調べてみると……

 ■参考:数の読み方・・・保存版|神戸ティック・ドット・コム

 なんと、100京、ということは258.95 Quintillionは、2垓5895京%。とうとうこの領域に突っ込んでしまったことになります。これはインフレ率の話ですが、もしかしたら通貨単位まで1米ドル=1垓ジンバブエドルになる可能性も否定はできません。
 さらに、ギネスブックに登録されている最悪のインフレであるハンガリーの第二次世界大戦後のインフレを越す可能性も否定できません。あちらでは10垓ペンゲー紙幣が作られたようですが、こっちでもそれがあるのでしょうか(とはいっても、もう一回デノミをするかもしれませんが)。

 ■参考:インフレーション – Wikipedia

すでに信用がないジンバブエドル

 おわかりだと思いますが、もはや「ジンバブエドル」というものへの信用が皆無なのですよね。よって、1ジンバブエドル=0に限りなく近づいていると。
 さて、通貨の発行というのはその政府の経済における最大の権利でもありますが、もうそれを無くしているといって良いでしょう。この前のエントリーでも触れましたが、おそらくはもうジンバブエドルが実際に流通していることはほとんどなく、他の通貨(おそらくは米ドル)が流通しているようですし。こうなると経済的には、政権は死んでいるに等しいでしょう。
 とにかく、政権はどうでもいいので、民衆が安心して暮らせるように安定すればいいのですけどね。

おまけ・普段使われない数の単位

 もしかしたら必要になるかもしれないので、その先の単位も覚えておきましょう。つか、調べてて見つけた次のページ、確率的なものとかも書かれていてなかなかおもしろいです。

 ■数量の比較 (無次元数) – Wikipedia

ジンバブエはあれからどうなったのか

 以前、『空気を読まない中杜カズサ』のほうで、「ジンバブエで起きてるハイパーインフレについてのメモ 」というのを書いたのが、2008年の3月。そしてその後選挙が行われて大混乱となったまではよくニュースで出てきたのですが、その後ニュースソースが無くなってきました。しかしハイパーインフレはそう簡単には収束しないでしょうし、動向が気になっていました。というわけで今回、調べてみることにしました。

ジンバブエの歴史その1・独立と経済混乱スタート

 まず、基礎知識から。現在アフリカのジンバブエでは、世界一のハイパーインフレが巻き起こっています。その理由は主に、ムカベ大統領の独裁による、極端な政策によるものと言われています。それに関しては有名なコピペがあります。

ジンバブエの簡単な解説

今までずっと少数派の白人が政治の実権を握っていたが、民主的な選挙で、黒人政治家が増える

とうとう初の黒人大統領が誕生

何を思ったか「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案を提出

大半の白人が安値で土地資産を売り払って外国へ。

今度は外資系企業に対して「保有株式の過半数を譲渡するように、逆らったら逮捕」法案を提出

外資系企業が国外逃亡する

別に国連もアメリカも、どこの国も経済制裁してないのに、経済制裁と同じ状態に陥る

何もかもの物資が国内で不足するので、「市場に出回っている物資が不足するなら、物資を持つ物は絶対に市場に売らないといけない」法案を提出

物資の強制売却で、さらに物資不足が深刻化。当然需要と供給バランスが崩れて高値になる。

物資が高値に成り過ぎて買えない人が続出

「物資を絶対に安値で売らないといけない」法案を提出

調達コストよりも遥かに安値で売らないといけなくなったので、当然のごとく利益が出ないから国内企業が次々と倒産する

安定していた経済が、脅威の失業率 & ハイパーインフレ になるのを一年も経たずして達成。おめでとう。

失業者があらゆる物資を強奪し、社会不安が増大、交通機関や警察機関も機能しなくなる。政治も収拾がつかず無茶苦茶に。

 「何を思ったか」のところは、乱心したようにも見えますが、調べてみると、こういう行動をとったのにもちゃんと理由があったようです。
 もともとこの国は第一次世界大戦後にイギリスの植民地に組み込まれ、イギリス領南ローデシアとなりますが、国土のほとんどは白人農場主の私有地となり、住民達は先祖墓参りの自由すらないくらいの厳しい統治下に置かれていました。しかし、1960年代から黒人による独立運動が行われ、白人政府と内戦状態になります。そして1980年の総選挙の結果、ジンバブエ共和国が設立され、黒人政権が樹立します。そして1987年より、現大統領ロバート・ムガベの独裁が始まります。ただ、この時点ではこの国はアフリカ有数の農業国でもあり、食料が足りていたというのもあったのか、一般民衆レベルでは黒人と白人の表面的な争いはそれほどなかったとも言われています。
 彼は最初こそ白人と黒人に宥和政策を進めましたが、すぐにそれが行き詰まります。それはイギリスから手に入れるはずだった独立援助金がほとんど手に入らなかったこと、それに経済政策に失敗したこと。最初はその収入をあてにして白人の持っている農場を平和的に買収して、それを黒人に分配するつもりだったらしいのですが、これが頓挫してしまいます。しかしすでに黒人、特に紛争時に活躍した人には恩恵を授ける約束をしているのに、それが履行されないと、不満が大きくなってゆきます。
 そして1990年代半ばになると経済は混乱し始め、だんだんと大統領に不満が集まりはじめます。1997年には、IMFに支援を求めましたが、土地問題での譲歩を拒否したため、断られたということです。そしてインフレが加速します。

ジンバブエの歴史その2・ムカベ大統領の独裁

 そこで2000年8月、ムカベ大統領がとったのが、コピペの「植民地時代に強奪された白人の土地資産を黒人へと無償かつ強制的に権限を委譲しなさい」法案。これにより白人が土地を売り払って外国に出てしまったのですが、その農業技術や経営ノウハウまでも同時に流出してしまったために、アフリカ有数の農業国であったこの国は、一気に食糧不足となってゆきます。
 しかもそれに先駆けて1年前、ジンバブエは隣国コンゴの内戦を鎮めるために派兵します。表向きこそコンゴのカビラ大統領の援助ですが、その裏にはこの国でムカベ大統領が所有していたダイヤモンド鉱山を守るためという私的な事情もあったようです(もちろんその他資源を狙っていた可能性も高いですが)。前述の政策は、その批判を逸らすものであったとも言えるでしょう。

 そして2007年8月23日、国内の外資系企業に対して株式の過半数を「ジンバブエの黒人」に譲渡するよう義務付ける法案を国会に提出、9月26日に通過した。これにより外資はほぼ逃亡。そのほか焼け石に水な法案を出しますが、こうなるとハイパーインフレを止めることはできません。そして日増しにその勢いは加速してゆきます。

 ■参考:ジンバブエ – Wikipedia

ジンバブエにで行われている非人道的行為

 ちなみにコピペはお笑い系を含みますが、この影では多くの野党支持者や反政府者が弾圧され、処刑されていることも付け加えておきましょう。
 2005年5月には、地方の貧しい都市地域および周辺都市地域を標的に大規模な強制退去と住居破壊を行うという「ムラムバツビナ作戦」も行われています。
 さらにこのあたりで、白人の農場に黒人が押しかけて占拠するという事件も起きていますが、これも民族主義を煽るムガベの意図だったと言われています。

 ■参考:ジンバブエ:煽られる人種対立

混乱する選挙

 さて、ここからは例のコピペの続きになります。2008年3月29日より大統領選挙が始まり、野党がムカベ大統領下ろしにかかったのですが、1度目の選挙の結果が何故か公表されず、過半数をとってないから決選投票という宣言がなされます。その後決選投票の無効を求める野党を弾圧、投票を強行し対立候補が強引に下ろされ、一方的勝利宣言をします。

 ■ジンバブエ決選投票、野党候補が撤退 – MSN産経ニュース

 これに対して同年7月11日、国際連合安全保障理事会にジンバブエ政府非難と、ムガベ大統領ら政権幹部の資産凍結・渡航禁止などの制裁決議案が提出されますが、中国とロシアが内政問題であるとして拒否権を発動し、否決されました。
 ちなみに中国はこの頃アフリカ諸国に援助をしており、ジンバブエもそのひとつでした。4月にはジンバブエではおそらくは野党弾圧のため中国から武器(AK-47自動小銃の弾薬300万発、携行式ロケット弾1500個、迫撃弾3000個以上などが含まれているという)を輸入しますが、これを積んだ船舶の荷下ろしを南アフリカが拒否。その結果船がさまよい続けることとなりました。その後積み荷はアンゴラ経由で入ったそうです。

 ■南アフリカ、中国船のジンバブエ向け武器の荷下ろしを拒否 写真4枚 国際ニュース : AFPBB News
 ■中国船のジンバブエ向け武器、アンゴラ経由に変更 国際ニュース : AFPBB News

現在の政局と経済

 その後も国内は混乱し、ようやく野党と与党の間で話し合いがもたれ、連立政権樹立を盛り込んだ合意書に署名しましたが、主要閣僚の人選をめぐり与野党の話し合いが難航しており、今も経済危機が続いているとのこと。そしてハイパーインフレも相変わらず進行中です。去年までのインフレ率は以下の通り。

 ■RBZ:: About The Bank
 ■参考:世界で最も価値の低い通貨トップ5 – GIGAZINE

 物価上昇率は約220万~900万%(加速度的なインフレにより、実体は不明)、失業率は約80%(2007年:政府発表)(実体は不明)とのこと。

 ■参考:外務省: ジンバブエ共和国

 以下に、実際にジンバブエのインフレを体験された例がわかりやすく、そして詳しく書かれています。

 ■青年海外協力隊体験記 ジンバブエ インフレーションZimbabwe.NETさん)

ジンバブエの2008年3月のインフレ率が過去最高の355,000%に達成したと政府統計局から発表がありました。年率355,000%%の意味は、一年前の物の値段が約3550倍になったということです。日本だと、100円ショップの名前をを355,000円(35.5万円)ショップに変更する感覚?なのです。

今なお続くハイパーインフレ

 しかし、ここで驚いてはいけません。上記のは約半年前のもの。では今のインフレ率はいくらか。なんと発表された7月の値は2億3100万%とのこと。

 ■Zimbabwe July annual inflation jumps to 231 million percent – Investing | Africa – Reuters.com(英語)
 ■参考:ジンバブエ・ドル – Wikipedia

 ただし、あまりにゼロがつきすぎたために、デノミネーションが2008年8月1日行われ(それ以前にも行われていたのですが)、ジンバブエ・ドルは10桁切り捨てられました(100億ジンバブエドル→1ジンバブエドル)。ただ、このハイパーインフレの中では、デノミも焼け石に水としか思えません。ましてや世界経済の混乱がこの国にどう影響を及ぼすのかは全くわかりません(あ、でも海外と経済的連結が断たれているからなあ)。

 ■デノミネーション – Wikipedia

 おそらく、政治的、経済的混乱はまだ続くでしょう。そして最近のレポートが以下にありました。

 ■超インフレの国ジンバブエはいま…… | エキサイトニュース

 これによると、一応は小康状態といったところでしょうか。あとジンバブエドルではなく、米ドルがかなり流通しているのかな(少なくとも外国人に対しては)。
 ともあれ、この混乱が収束することを願っています。

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◆追記(2009/1/18)
 検索サイトなどからこのエントリーに直接いらっしゃった方へ。
 最近の動きについてまとめ直しましたので、以下もご参照ください。

 ■ここ最近のジンバブエの動きをまとめてみる – Timesteps

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