Home > Tags > ほっともっと

ほっともっと

ほっかほっか亭分裂騒動はその後どうなったか

 私が子供の頃「サンチェーン」というロゴが黄色と赤のコンビニがありました。しかし、ある時その店舗が一斉に「ローソン」へと変わったのです。これはその前にすでにサンチェーンと会社を合併していたローソンが、経営方針の変更で統合したためにこうなったのですが。

 さて、このようにいきなり全国のチェーン店が屋号を変えてしまうという減少はまれに見られます。多くは統合などによるものですが、最近あった例は珍しいもの。それは「ほっかほっか亭」のいくらかの店舗がいきなり「ほっともっと」に変わったこと。

ほっかほっか亭を形成していた複数の会社

 まず、こうなった経緯から見て見ましょう。
 全国にチェーン展開をする「ほっかほっか亭」は、実はひとつの会社が運営するものではなく、株式会社ほっかほっか亭総本部がフランチャイズ展開を行い、それをうけて各地で会社が店舗を展開するという感じでした。その主なフランチャイズは東日本・九州地方・山口県で展開している株式会社プレナスと、西日本で展開している株式会社ハークスレイでした。

 これにも歴史があり、草加市で開業したほっかほっか亭がダイエーの支援を得て全国展開し、1985年1月に東部・関西・九州の3地域本部制になった時から、各本部が買収や合併を繰り返して、そのような会社になった模様です。
 この頃は東部=株式会社ほっかほっか亭(ダイエーが支援)、九州=株式会社プレナス、関西=株式会社ハースクレイという感じだったようです。

持ち株の変動

 ダイエーは90年代末、経営危機に陥ります。その際、この当時は九州で運営していたプレナスが、東部で運営をしていた株式会社ほっかほっか亭の株式をダイエーから買収し子会社化して、前述の通り東日本でも活動するようになります。その後プレナスは、株式会社ほっかほっか亭総本部の株式44%も取得し、創業者に次ぐ第2位の株主になりました。
 
 ここで間違えやすいので解説し直しますが、株式会社ほっかほっか亭と株式会社ほっかほっか亭総本部は別会社で、株式会社ほっかほっか亭総本部は統括、株式会社ほっかほっか亭はフランチャイズのひとつです。つまり、『株式会社ほっかほっか亭総本部』とフランチャイズ契約を結んで全国で展開していたのが『株式会社ほっかほっか亭』『株式会社プレナス』『株式会社ハースクレイ』となるわけです(あと若干の会社あり)。

 そして2004年3月 、プレナスが株式会社ほっかほっか亭を吸収合併します。つまり、株式会社プレナスが九州、東北地区で運営する最大のフランチャイズ且つ総本部の2位の株主となっていたとのこと。

フランチャイズ同士の争い

 しかし、2006年6月、 株式会社ハークスレイが総本部の株式54.17%を、創業者から取得して子会社化。つまりフランチャイズ会社が総本部の親会社となる変わった現象が起きます。

 ここから2社の争いが始まります。2006年12月19日 、株式会社プレナスが「ほっかほっか亭」の商標権はプレナスにあるとして、株式会社ほっかほっか亭総本部を相手取り、商標権使用料として9519万円の支払いを求め、東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こします。

 また総本部(ハースクレイが親会社)は、2007年5月29日に8月末で契約期間が満了する静岡県における地区本部の契約について、11月26日には2008年2月末で契約期間が満了する宮城県、山形県、福島県、群馬県、埼玉県における地区本部の契約を更新しない旨をプレナスに通知。
 その後、2007年10月16日 、プレナスの東京オフィス内で行われているワゴン販売の中止を求めて、ほっかほっか亭総本部が東京地裁に提訴します。

プレナス独立して「ほっともっと」へ

 このように対立が激しくなったことからプレナスは、2008年2月6日に5月14日をもって解約する旨を総本部に通知。そして最初に書いたように、5月15日よりほっともっととしての店舗運営を開始することになるのです。
 これに対して総本部は同日、プレナスによる持ち帰り弁当事業、各店舗への新ブランドへの勧誘、契約が更新されていない地区での「ほっかほっか亭」の商標使用の3つを禁止する仮処分の申立てを東京地裁に対して行いましたが、3月28日に申立てを却下する決定がなされたとのこと。また6月9日に、東京高裁が総本部の抗告を棄却する決定をして、申立棄却が確定したようです。

asahi.com:離脱2000店が15日新チェーン ほっかほっか亭分裂 – 食

 その移転の際、ほっかほっか亭の九州・山口・東日本地区、つまりプレナスの担当地域だった場所2,294店舗のうち2,078店舗がほっともっとに転換したとのこと。
 ちなみに2008年の2月くらいから関東地方では「ほっかほっか亭」のCMは流れていたものの、最後に「byプレナス」という一言がつくようになっていました。そして5月中旬以降は、「ほっともっと」としてのCMが流れるようになっていましたね。

さらに続く訴訟

 その後総本部は総本部との契約を解約して、ほっともっとに加盟することにした茨城地区本部のサンコー株式会社に対し、類似営業の禁止を求めた仮処分を申し立て。この申し立てに対し、10月31日までは、茨城県内においてほっかほっか亭以外の持ち帰り弁当事業をしてはならない、との申立て認容の決定が下されました。その期間は加盟店舗が一時的にプレナスと契約を結び、11月以降はサンコーと結び直してほっともっとを経営しているとのこと。

 その後2008年12月16日 、ほっかほっか亭総本部はプレナスに対して、フランチャイズ契約のチェーン離脱後の競業を禁ずる条項に反するとして、約100億円の損害賠償請求訴訟を提起をしたとのこと(係争中)。

 ■NIKKEI NET(日経ネット):ほっかほっか亭総本部、プレナスを提訴 100億円賠償請求

未出店地域への進出と競合

 そしてその後、ほっともっとは今まで出店していなかった関西地区などへの出店を開始。そして、ほっかほっか亭も他県への進出を開始します。その結果、ほっかほっか亭の地域にほっともっとが展開され、その逆も起こります。聞く話、隣り合って店舗がある場所もわりと存在するようです。なんだか一昔前のコンビニと同じような様相を示しているような。
 余談ですが、ほっかほっか亭時代には1991年 にも長崎と宮崎の地区本部がウィズン として、愛知・岐阜の地区本部がベントマンとして独立したとのこと。その折に、ほっかほっか亭も対抗する形で再進出したということです。歴史は繰り返す。

裁判の結果と経過

 さて、前述の裁判の結果ですが、まず商標問題についてはプレナスに商標権があるが総本部に無償での独占的な商標使用権があることを認めたとのこと。これをふまえ、プレナスは商標権の無償の独占的使用権に係る使用権設定の合意を3ヶ月後に解約する旨を通知。これも係争中。全面解決にはまだ時間がかりそうです。ちなみにほっかほっか亭総本部の株式44%は、まだプレナスが所有している模様。
 余談ですが、「www.hokkahokkatei.com」のドメインはプレナスが取得しているようで、ほっともっとのHPにリダイレクトされます

■参考:ほっかほっか亭 – Wikipedia
■参考:プレナス – Wikipedia
■参考:ほっともっと – Wikipedia

美味しい弁当を……

 まあ、いろいろあるみたいですが、ともかく味で勝負して欲しいところですね。つか私の住んでいる町は、数年前にほっかほっか亭が潰れてしまったために、どっちもありません。なのでどちらでもいいから来てくれと。できれば深夜まで開いている店。コンビニ弁当だと飽きるんだよね……
 つか、腹減ったので弁当買ってきますか。コンビニの。

Home > Tags > ほっともっと

Search
Feeds
Meta

Return to page top