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2009-03

代々木アニメーション学院はそれからどうなったのか

 私は10年前くらいはエヴァブームの影響もあってアニメをよく見ていました(今も見たいのはあるけど時間がないので、たまにレンタルするくらいになっている)。当時は深夜帯のアニメというのはほとんどなく、コナンとかファミリー向けを除けば多くはテレビ東京系で6時台にやっているものでした。
 で、その時間帯、非常によく見かけるCMというのがありました。それはセガ系のCM(せがた三四郎とかね)、角川系のCM(まあアニメの権利元なことが多かったし)、そして「代々木アニメーション学院」(現在の代アニ)のCM。
 しかし今から約2年前の2006年12月に以下のようなニュースが流れました。

 ■ITmedia News:「代アニ」運営会社、民事再生申し立て

 これは上のアニメなど代アニをよく知っていた世代の人間にとっては衝撃的な事件でした。で、この前後にもいろいろあったのですが、今日はそのへんについて書いてみようと思います。

幅広い広告展開で知名度を上げた代々木アニメーション学院

 まず、代アニを簡単に説明。ここは1978年5月25日映像作家大矢敏行氏によって「代々木アニメーション学院」が設立されました。名前の通りアニメの制作者や声優などを養成を目的に作られたものでしたが、次第にゲームなど他のものも含んだマルチメディア系の学校となっていきます。
 さて、ここは専門学校のように思われがちですが、どうやら種別としては「無認可校」であり専修学校ではないとのこと(故に定期券などは学割がきかないらしいです)。

 さて、ここの学園を有名にしたのは先述のようにその広報展開がかなり幅広かったからです、アニメの時間帯にこのCMが流れるのはもちろん、アニメ系、ゲーム系の雑誌には必ずと言っていいほど、代アニの広告が入っていました。故に、アニメ専門学校と言えば代アニというくらい、有名な存在でした。
 そして、実際にこの学校に通っていた人で、プロになった業界の人というのは非常に大勢います(卒業したとは限りません。途中で仕事が出来ると抜けてしまう場合も非常に多いようなので)。

 ■参考:代々木アニメーション学院 – Wikipedia


 余談ですが、私は受験時に代々木にある代々木ゼミナールに通っていたために、この代アニがある代々木をよく利用していました。その代々木駅には掲示板に一枚の白い大きな紙が毎日貼ってあり、そこに代アニ生などが落書きのようにイラストを描き込んでいくのが名物となっていました。インターネットの全く普及していなかった時代のコミュニケーション手段でしたね。私の場合は当時ゲーセンに勉強そっちのけで行っていたのですが(おい)、代々木のゲーセンにあったコミュニケーションノートは、やけにイラストが満載だったのが印象的でした。あと、掲示板にハガキ大のイラストが大量に貼っていたような。

100%以上の就職率?

 ただ、この代アニ、評判は必ずしもよくはありませんでした。というのはまずここのコピーには90年代は必ずと言っていいほど高い就職率が書かれていました。そして時には100%を越えるものまで表示され、それを見た人からはどうなっているのかと噂されたものでした。
 これは明確なソースはないので噂レベルですが、どうやらひとりが複数から内定をもらったらそれを2人分として勘定したが故に100%越えを出していたという話。また、アニメやゲーム業界外の就職(アルバイト)でも就職率としてカウントしたり、はてはちょっとバイトした程度でも就職とカウントしたりと行ったことが行われていたという噂です。ただ、現在ではこういった形での公表は行われてはいないようです。

 ただ、これも紛らわしい数値を大々的に公表したことはともかく、就職率が実際にはそんな高くないことについては代アニというかこの手の学校ばかりを責められない面もあるでしょう。実際に行っていたわけではないので詳しくはわかりませんが、どうも趣味系の専門学校の場合、そこに入ったことに満足してしまってプロになるための努力をしないで遊びほうけてしまう人がいるという話を聞きます。そういう努力をしない人を雇う度胸のある会社はアニメやゲーム会社に限らず存在しないでしょう。ちなみにこの手の専門学校の実態について語ると、必ず出てくるのが『オールナイトライブ』の『ゲーム専門学校から見た風景』ですね。

オールナイトライブ (5) (Beam comix)

 もちろん前述のように、やる気のあった人はちゃんとデビューして実績を重ねていて、プロになっていますし、私の知っている人でも代アニ卒業できちんと仕事をしている人はいます。つまり、大切なのは学校で何を得るかということで、入っただけで将来の仕事が保証されるようなところなんてどこにもないということですね。つか、一番大変なのはむしろプロになってからなのでしょうが。まあ、この手の学校はその実態をちゃんと説明はしてから入学を募ってもらいたいとは思いますが。

公正取引委員会からの排除命令

 代アニはこのように、アニメ専門学校としては有名な存在となりました。そして全国各地に学校を作ってゆき、拡大して行きます。2002年頃にはアニメ学部に毎年500名ほどの入学者がいたとのこと。しかし、その代アニは2006年に大きく動きます(当時の生徒数は全国で約6000人くらいだったとのこと)。

 まず、2月に笑点でおなじみの三遊亭楽太郎が学園長に就任することが発表されます。これは伊集院のラジオでもネタにされていたような。

 ■楽太郎が「代アニ」学院長に就任へ

 しかし、この学園長就任からわずか後、公正取引委員会から排除命令が下ります。

 ■痛いニュース(ノ∀`):代々木アニメーション学院、学費返還せず 公取委が排除命令

 これは、募集要項などで「入学辞退者には学費を返還」としながらも、59万-65万円を納付させた人が辞退した場合にキャンセル料などの名目でうち22万円を返還しなかったことが景品表示法違反に当たるとされたようです。
 これにより、信用が低下します。

社長解任にまつわる事件

 そして2006年12月、最初に触れたように、とうとう民事再生法の適用となるのですが、その民事再生法適用の数日前、いろいろな動きがあったようです。まず、代アニの運営元、株式会社代々木ライブアニメイションにおいて、経営陣の刷新があり、それまでの経営者であった大矢敏行氏が辞任します。経営不振についての引責辞任をさせられた形のようです。
 しかし、それと前後して、来年度の代アニ入学予定者に対して手紙が届けられます。それは入学金の振込先を「学校法人大矢学園」にしろというもの。これには理事長である三遊亭楽太郎氏の名前と印章が押されていたということです。しかし、代々木ライブアニメイションはこの人を退任させとうとしていたところであり、寝耳に水の話。
 これは、辞任が避けられなくなった大矢氏が、自分の管理する口座に金を振り込ませようとした詐欺であるという疑いがかけられました。楽太郎氏も無断で名前を使われたということで声明を発表し、この先に振り込まないようにとの警告が出されました。

 ■livedoor ニュース – 学費振込詐欺で揺れる名門「代々木アニメ学院」

民事再生法適用

 そして12月6日、負債総額22億円で代々木ライブアニメイションは民事再生手続きに入ります。

 ■イミフwwwうはwwwwおkwwww 代々木アニメーション学院が倒産!負債総額22億円

 これだけの負債が出た出た理由として、競合他社の台頭による生徒獲得競争の激化(少子化の影響もあるでしょうね)、広告費の増大、それと手形の濫発なども挙がっています。ちなみに会見では、現経営陣により前社長大矢氏への非難がかなり挙がったそうです。

 あと、Wikipediaでこんなのが貼ってありました。

 ■ネット版 アニメレポート : アニメ制作体制の変遷 その10 

そして再建へ

 その後2007年8月14日付けで東京地方裁判所にて民事再生計画の認可決定が出されたとのこと。
 そして再建手続きに入りますが、リップルウッド・ホールディングスが再建支援を行い、現在再建中とのこと。
 あと、一時期「代アニ」に名前変えたはずなのに「代々木アニメーション学院」に戻ってますね。一応見た限りでは、通常通りに業務が行われているようです。

学校に入学する時は下調べをよくしてから

 ここでは代アニのことについて書きましたが、こういった学校が潰れる事例は他にも起こっています。例えば英会話学校のNOVAがありますね。それと留学仲介会社「ゲートウェイ21」が破綻した問題なんてのもありました。

 ■英会話教室のNOVAはあれからどうなったのか – Timesteps

 このように学校は、気をつけないと授業料を払っても潰れてしまう可能性というのがあるわけです。ですのでいずれの学校でもそこに入学しようとするときには、しっかりとその状態を調べることは大切でしょう。

RSSヘッドラインニュースはじめました

 トップページからいらっしゃった方はお気づきでしょうが、ページの上の方に「Timesteps News」というものを作りました。これはいわゆるRSSのヘッドラインで、自分がブックマークしたものがここに表示されるようになっています(つまりRSSなのにほとんど手動だということです)。

 で、このサイトの特徴にあった「ニュースのそれから」(無罪報道含む)「『あの人は今』系の話題」「インターネットの歴史」に関するニュースを見つけたらブックマークして、ここに表示させるようにしました。

 何故こんなものを作ったのかというと、最近Timestepsで書くまでではないけど、上のようなニュースを個別に見かけることがあったからです。で、放っておくのももったいないから、こういう形式にしようという感じ。まあ、こんなニュースだけをまとめてやるニュースサイトさんもないだろうし、ならやってもいいかということで。

 まあ、ニュースを見つけたら追加するという感じになると思いますので、何かのついでに見てください。

更新遅れます

 すみません。ちょっと急ぎの仕事があるので更新遅れます。今週前半には出せるかと。

HOUND DOG(ハウンド・ドッグ)騒動はそれからどうなったのか

 このところ、1980~90年代あたりで人気を博したバンドが再結成するパターンが多いですね。まあ営業上の事情とかいろいろあるでしょうが、それが嬉しいファンも多いと思います。自分も最近ユニコーンが再結成して曲が聴けたの嬉しかったし。

 さて、今日はその1980~90年代に人気を博したバンド『HOUND DOG』(ハウンドドッグ)についてのお話。

事務所からの独立とメーバー2名脱退?騒動

 ハウンドドックは、1980年3月21日にデビューしたロックバンドで、曲としては『ff (フォルティシモ)』『BRIDGE~あの橋をわたるとき~』が有名です。また、1991年には紅白歌合戦のメンバーに決まりながら、歌曲を巡って争いになり辞退したことも知られています(その代わりに紅白に出たのが、これも最近再結成したバブルガム・ブラザーズ)。
 そして何度かのメンバー入れ替えを行いながらも、長い間人気のあるバンドとして活動してきました。しかし2005年から2006年にかけて、ファンにとって非常に驚かせ、ワイドショーや週刊誌でも度々採りあげられる出来事が起こります。

 ハウンドドッグはマザーエンタープライズという事務所に所属していたのですが、ボーカルの大友康平氏と事務所との間で対立が発生。その結果大友氏は個人事務所イエホックを設立して独立します。
 するとマザーエンタープライズは、ハウンド・ドッグに関する一切の業務を終了する事を発表し、暗に解散の発言がなされます。

 ■ハウンドドッグ解散、大友が独立7・9武道館が最終

 しかし大友氏はこれを拒否し、ハウンド・ドッグを継続すると宣言します。

 しかし、キーボードの蓑輪単志氏、ベースの鮫島秀樹氏が移籍に難色を示し、結果別活動に。2人の脱退、特に初期メンバーであり、『ff (フォルティシモ)』など数々の曲の作曲を担当する蓑輪氏の離脱にファンに衝撃が走ります。

 ただ、普通の脱退だったらバンドにはよくあることなのですが、ここで蓑輪、鮫島両氏は「脱退」を否定するという、妙な展開になります。しかし、実質はハウンドドックは残りの4人にサポートメンバーを加えて活動することになります。

大友氏1人のハウンド・ドッグ

 しかし2006年6月3日、ドラムの橋本章司氏、ギターの西山毅氏、そして結成からのメンバーで、数々の代表曲を作曲したギターの八島順一氏が「HANBUN DOG(6-3)」と題したパーティーを開催することを発表。

 それに対して、6月18日、大友氏はハウンドドッグを自分ひとりで活動を続けると表明します。これはイエホック側の理由としては「HANBUN DOG(6-3)」が前所属事務所であるマザーエンタープライズの関係で行われていたことから、「ハウンドドッグを操ろうという動き」に載せられた事が理由となっていたとのこと。

 ■参考:ハウンドドッグ、大友康平の一人ユニットでの活動となることが発表 – bounce.com [ニュース]

 しかし、3氏は脱退を否定。そして以下の発言がなされたということです。
・イエホックは当初から、3名を大友のバックミュージシャン扱いしていた。
・新曲の権利をすべて無償でイエホックに譲り渡すことを要求してきた。
・3名は大友との話し合いを求めたが、大友は携帯の番号を変えて連絡がとれない状況であった。
・代理人弁護士から携帯メールで一方的に解雇を告げられた。
・「HANBUN DOG(6-3)」は元の6人でもう一度やり直したいという意味を込めたものであり、前事務所の干渉や、一部で噂された宗教団体の関与などは全くない。

 ■参考:HOUND DOG – Wikipedia

それそれのメンバーの活動

 しかしその後のハウンドドッグとしての活動は、実質大友氏とサポートメンバーで行われ、ライブもそのメンバーで行われました。しかしその騒動のさなかの7月22日、3名がそのライブ会場に自腹で入場したことが話題となります。ちなみにこの場でも騒動に対しての説明はなされず、また八島、蓑輪氏の作曲した曲も歌われたとのこと。

 その後もハウンド・ドッグは大友氏1人とサポートメンバーという形でのらライブなどが行われます。

 ■参考:Techinsight » 大友康平率いるハウンドドッグが久々のライブ ROLLYと初共演も
 ■参考:【バンド名】おまえはただのハウンド・ドッグ【訴訟】 ブログの悪魔/ウェブリブログ
 ■参考:大友康平 – Wikipedia

 ただ、一部のリリースに対して、やはりこの問題が尾を引いているようです

 ■“第2のおふくろさん”騒動? 大友康平に「待った」

 また、その他のメンバーも音楽活動を行っているようです。ただ、蓑輪氏はほとんど表に出てくることがないとのこと。
 ■参考:八島順一 – Wikipedia
 ■参考:蓑輪単志 – Wikipedia
 ■参考:鮫島秀樹 – Wikipedia
 ■参考:西山毅 – Wikipedia

二つの訴訟

 さて、この騒動では訴訟が起きているのですが、それが2つあり、内容も複雑になっているようです。
 まず、蓑輪氏と鮫島氏が大友氏、八島氏、橋本氏、西山氏に対して起こしている民事訴訟。こちらは「ハウンド・ドッグ」の名称使用権とバンド復帰、それと旧事務所から独立した際の損失に対する賠償。
 こちらは大友氏以外の3氏とは和解が成立しているようです。

 ■参考:[N] ハウンドドッグ、和解

 もうひとつは、旧事務所マザーエンタープライズが、イエホック及び大友・八島・橋本・西山に対して起こしている民事訴訟。こちらは事務所罪責時の裏営業や独立されたことに対する件についての損害賠償と、謝罪広告。この件に関しては、訴訟自体が名誉毀損だと、大友氏側が反訴を行っているということ。裁判所から和解勧告も出されましたが、それを拒否して結審を待つ状態のようです。そしてこちらも3氏は和解済みとのこと。
 ポイントは以下のものとのこと。

①大友側の主張する「独立を旧事務所に宣言した時期」と「裏営業だとされる旧事務所に対する背任行為」の先後時期
②大友康平と事務所社長、大友康平妻(個人事務所取締役の1人)の陳述の矛盾
③大友の独立宣言と、旧事務所が予定していたとされるライブハウスツアーとの先後関係。つまり大友独立によって大友氏が旧事務所と完全に袂を分かち
、実害が生じることを予知しえた状況だったかということ。

とのこと。

 ■参考:ソーシャルニュースサイト – iVote | ハウンドドッグ分裂余波

 そして今年になって、判決が下ったようです。その結果、独立の損害賠償については棄却、裏営業については一部容認、大友氏側の名誉毀損反訴は棄却。これに対して事務所側が控訴して、まだ裁判が続くとのこと。

 ■参考:まだまだ続くハウンドドッグ大友康平“独立泥沼裁判” – PJNN今日のスーパーニュース速報
 

ファンが受けるダメージ

 この問題について、当事者と同じくらい、ある意味それ以上にダメージを受けているのはやはファンの人達でしょうね。 

このエントリーを調べていて、ファンの方がこの問題に触れているサイトにもわりとたどり着きましたが、どの方も今の状態に対してやはり明るくはなれないようです。ファン活動を止めてしまおうかと呟いている人、もうすでに止めてしまった人も見受けられました。しかし希望を持って、6人での活動再開の署名を集めているというサイトも見られました。
 
 これから裁判などがどうなるかはわかりませんが、その後もファンを悲しませるような結果にならなければよいなと思います。

2009/3/11の無罪・不起訴ニュース

被害者の供述信用できない 傷害罪の被告に無罪判決 熊本地裁

購入時は脱法ドラッグ 麻薬使用の被告に無罪 大阪地裁

過失致死「無罪」が確定 次世紀ファーム事件

浮浪容疑の逮捕「違法」 覚せい剤使用の被告に逆転無罪 – 社会

取調室内焼死、4警官不起訴 「予見できず」名古屋地検 – 社会

鹿屋のセクハラ告訴:女子生徒に強制わいせつ容疑、元中学校長を不起訴処分 /鹿児島


 余談ですが、最近Timestepsのネタを取り扱った直後にそのニュースの続報が流れることがよくあります。たとえばこんなの。

 ■マルコフーズ:倒産 「ほっかほっか亭」のFC店運営 – 毎日jp(毎日新聞)

 こういうことがあると、付け足したほうがいいか、溜まってからパート2を書いたほうがいいか悩みます。

 ちなみに日曜に先送りにしたネタ、今頃動きがあったので、仕切り直してまとめるか検討中。

日曜分の更新はお休みさせていただきます

 すみません。またお休みです。
 いや、実はネタは決まっていたのですが、それがあまりにも複雑だったので、調べ毎に時間がかさんでしまってまとめきれませんでした。で、中途半端に出すくらいなら、またの機会に回そうという感じで。

 で、そのネタは早ければ水曜、そうでなければ日曜か、はたまたお蔵入りかも。

 つか、最近さすがにネタが切れてきました。あとこれは自業自得ですが、ブログ増やしすぎ。
 でも、見てくれる人がいる限りは頑張りたいです。

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