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2008-11

ジンバブエのハイパーインフレで、とうとう「垓」という単位が見えた

 本当は一度採りあげたニュースのその後は、大きな動きがないとしないつもりだったのですが、あまりにも衝撃的だったので、ちょっと書いてみます。

さらに加速するジンバブエのハイパーインフレ

 先日(2008-10-15)、ジンバブエのハイパーインフレについて書きました。

 ■2008-10-15(ジンバブエはあれからどうなったのか – Timesteps)

 ついでに、BBCで流れたニュースもあったので(英語)、ついでに。

 

 そこでは、7月の値が2億3100万%と書きました。そして8月に大幅なデノミが行われたにもかかわらず、さらにハイパーインフレは進行しています。で、それ以降どうなっているのか、ちょっと調べてみました。

 まず、ハイパーインフレは健在……どころの騒ぎではなく、加速しています。

 ■まさに天文学的数字、インフレで1ドル=約4兆ジンバブエ・ドルに – GIGAZINE

 ■Zimbabwe Inflation

 まず、8月末のインフレ率、97億%(9,700,000,000%)。9月末、4750億%(475,000,000,000%)、10月中旬、293兆%(293,000,000,000,000%)、そして10月末、279京%(2,790,000,000,000,000,000%)。
 さて「京」が出てきましたが、これは兆の次の単位で、1京は10の16乗。とはいっても、こんなの理系の学生、それも超ミクロか、宇宙的なものでも扱わない以外、滅多に使われないものだと思います。

とうとう見え始めた単位「垓」

 しかし、その次の単位「垓」(10の20乗)が見え始めてきました。

 ■OMIR

 ここによると、現在の1ドルは663兆(663,325,716,143,026)ジンバブエドル。おそらくこのままなら、京に突っ込むでしょう。そしてインフレ率には-258.95 Quintillion %と表記してあります。さて、「Quintillion」を調べてみると……

 ■参考:数の読み方・・・保存版|神戸ティック・ドット・コム

 なんと、100京、ということは258.95 Quintillionは、2垓5895京%。とうとうこの領域に突っ込んでしまったことになります。これはインフレ率の話ですが、もしかしたら通貨単位まで1米ドル=1垓ジンバブエドルになる可能性も否定はできません。
 さらに、ギネスブックに登録されている最悪のインフレであるハンガリーの第二次世界大戦後のインフレを越す可能性も否定できません。あちらでは10垓ペンゲー紙幣が作られたようですが、こっちでもそれがあるのでしょうか(とはいっても、もう一回デノミをするかもしれませんが)。

 ■参考:インフレーション – Wikipedia

すでに信用がないジンバブエドル

 おわかりだと思いますが、もはや「ジンバブエドル」というものへの信用が皆無なのですよね。よって、1ジンバブエドル=0に限りなく近づいていると。
 さて、通貨の発行というのはその政府の経済における最大の権利でもありますが、もうそれを無くしているといって良いでしょう。この前のエントリーでも触れましたが、おそらくはもうジンバブエドルが実際に流通していることはほとんどなく、他の通貨(おそらくは米ドル)が流通しているようですし。こうなると経済的には、政権は死んでいるに等しいでしょう。
 とにかく、政権はどうでもいいので、民衆が安心して暮らせるように安定すればいいのですけどね。

おまけ・普段使われない数の単位

 もしかしたら必要になるかもしれないので、その先の単位も覚えておきましょう。つか、調べてて見つけた次のページ、確率的なものとかも書かれていてなかなかおもしろいです。

 ■数量の比較 (無次元数) – Wikipedia

MegaBBS閉鎖ということで、スレッドフロート型掲示板の歴史を回想してみる

 インターネット掲示板、megaBBSがいきなり閉鎖されました。

 ■megabbs

 とはいっても、もう開設から8年以上も経っているので、知らないという人もかなりいることでしょう。そこで今日は設立当時の背景なども含めて、ざっと振り返ってみたいと思います。本当に大ざっぱなので、利用者の方はわかりきっていることかもしれませんが、その辺はご了承ください。

MegaBBS、2000年6月3日開設

 1999年から2000年のインターネット発展期、個人運営の掲示板というものが増加してきました。それは以前から存在した「あめぞう」あやしいわーるどなどに人気が集中したこと、そして個人でも一応電子掲示板を持てる環境(主にサーバ)が整ってきたこともあるかもしれません。そんな中、あめぞうのスレッドフロート型をもとに出来た掲示板が、あの2ちゃんねるです。2ちゃんねるの開設は1999年5月30日。そしてそれから1年後の2000年6月3日、megaBBSが誕生しました。
 ※追記:すみません。時系列が間違っていた部分がありましたので、修正致しました。

スレッドフロー型掲示板最盛期

 2000年から2001年あたりにかけて掲示板は非常に盛り上がります。その筆頭は2ちゃんねるでしたが、その裏でふたば☆ちゃんねる、いちごびびえすなどと共に、2ちゃんねる以外のスレッドフロート型掲示板として独自の文化を築いてきました。おそらく2chブラウザをお使いの人の中には、2ちゃんねる以外でもこれらをサポートしているタイプをお持ちの方もいらっしゃると思います。
 1ch.tvなんてものがいろんな意味で話題となったのもこの頃ですね。

 ■1ch.tvはそれからどうなったのか – Timesteps

色濃くなる掲示板運営上の問題

 ただ、この頃掲示板が多く問題をかかえていました。それは利用人数の増加によるサーバ問題だったり、そして犯罪系の書き込みだったり。たとえばネオ麦茶事件がそのひとつにあります。これは、こういった掲示板が広く知られるようになったのも原因としてあるでしょうが、皮肉なことにこういったものがよけいアクセスを呼んでいる面もあったと思われます。そしてmegaBBSも例外ではなく、そのような書き込みが行われたこともあったようです。真相は不明ですが、2004年11月の奈良小1女児殺害事件では、こども大好き板で事件の犯人と疑われる書き込みがあったという話があります。

 ■参考:Megabbs – Wikipedia

 この問題は今でも続いており、その管理が掲示板運営によって負担となることは容易に想像できますが、個人で運営する掲示板がそれに対処するには限界があります。その「管理負担増」結果として閉鎖の理由だと、megaBBS管理人の弐編さんも書かれています。

最盛期後を過ぎたそれからの掲示板

 そして2000年代後半に入ると、mixiなどのSNSやニコニコ動画など、かつては掲示板が一強状態であったインターネット上のコミュニティもそれに替わるものが現れ、だんだんと分散化されてゆきました。それでも掲示板文化は生き続けてきましたが、上記「一個人でやるには負担が大きすぎる」という問題だけは相変わらずついてきました。あと、これもサイト運営者につきまとう問題ですが、実生活の変化でどうしてもネットに携わる時間がなくなるという問題はありますよね。そして2008年11月4日、MegaBBSはその歴史に幕を閉じました。その期間は8年以上にもなります。幼稚園の子供なら、中学生になる歳月です。

どんなサイトもいつかは終わる

 個人が運営している以上、どうしても運営の限界は来ます。それは企業サイトでも同じです。いつかは何かの要因で終わるでしょう。2ちゃんねるも、いつかは終わるでしょうし、私が運営しているサイトもいつか終わりを迎えるでしょう。しかしその時、惜しまれながら「おつかれさま」と言ってもらえればいいなと思います

 ともあれ、長い間おつかれさまでした。>弐編氏

過去に行われたアダルトアニメ・ゲーム法規制の請願はそれからどうなったのか

 先日、ネットを騒がせた話題がありました。それは「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」というものが、衆議院法務委員会に提出されたこと。

 ■ねとらぼ:「エロゲーは危険な社会を作り出す凶器」――規制を求める請願、衆議院に – ITmedia News

 「請願とは何か」ということについては、空気を読まない中杜カズサのほうに簡単に書きましたので、そちらをご参照ください。

 ■最近アダルトゲーム・アニメ規制のものがなされた「請願」についてなるべくわかりやすく書いてみる – 空気を読まない中杜カズサ

 しかし、実はこのアダルトアニメやゲームを規制する請願というのは、過去にも何度か請願が提出されているのです。では、それがどうなったかを今日は書いてゆきましょう。

2004~2005年の規制運動

 これらの規制運動は昔からありましたが、多くはマンガなどが中心となった広い種類の文化を含んだものでした。しかしアダルトアニメとゲームを指名して、政治の場に出てきて法制定の動きになったのは近年です。それの出始めが2004年ごろ。この時期、野田聖子現消費者相を中心として、このようなアダルト製品の法制定の発言が出始めます。そして、それを後押ししていたと言われている団体が、カスパルという団体。
 この団体はそれ以前に、ベクターの運営するGalge.comに対し、閉鎖要求をしていたことから、ネットで話題となっていました。それ以前にも静岡市立中央図書館に所蔵されていた『タイ買春読本』の廃棄を要求し、表現の自由・知る権利を擁護する観点からこれに反対した静岡市の図書館をよくする会と対立したとのこと。

 ■参考:カスパル – Wikipedia
 ■参考:「子供ポルノアニメの取り締りには新法を作るべき」野田聖子議員

 この団体ともうひとつ、ジュベネイル・ガイドという団体が存在しました。この団体も2004年12月にコンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)へ倫理審査基準に関する「質問状」を送付したことでネットで話題となっていました。
 そしてこの二つの団体を中心として、「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシュミレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定請求」というものがなされます。

エロゲー制作会社がエロゲー規制という矛盾

 しかし、ジュベネイル・ガイドとについてはとあることがネットで話題となりっていました。それはこのジュベネイル・ガイドという団体の運営母体が、実は以前エロゲーを制作していた会社ではないかと。そして上記運動の最中、『週刊新潮』がそれについての記事を掲載します。それは「ジュベネイル・ガイド理事長はActive元社長でソフ倫2代目理事長と同一人物」であることや当時、本部事務局として届け出ていた東京都渋谷区のビル(ソシエッタ代官山がかつて入居していた)が廃墟同然の状態であること。何故、エロゲー制作を行っている人間が、そのようなことを行っているのか、疑問と怒りが噴出しました。ちなみに同記事によると「自分たちの作っていたアダルトゲーム(いわゆるエロゲ)は芸術作品だから問題無い」と主張していたとのこと。

 ■ジュベネイル・ガイド – Wikipedia

 このようなこともあったせいか、署名は請願まで行かずに下火になってゆき、話題もだんだん小さくなってゆきました。

アダルトアニメ・ゲームに対する報道

 ちなみにこの頃、報道でもこのような規制の動きが放映されました。

 ■幼女を“仮想監禁”…ネットにはんらんする美少女ゲーム – 内容説明

 余談ですが、関西テレビは『発掘あるある大辞典II』の捏造問題で、日本民間放送連盟(民放連)から除名処分を受けましたが、、2008年4月17日に会員活動停止の制限付きで会員復帰、同年10月27日に完全復帰を果たしたとのこと。

 ■関西テレビ放送 – Wikipedia

アダルトアニメ・ゲーム規制の請願がなされる

 しかし、2008年5月、「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」というものが参議院に提出されました。

 ■請願情報
 ■参考:名も無き市民の会 BLOG  とんでもない請願があらわれた!

 民主党の参議院議員である円より子議員・下田敦子議員が紹介議員となり、参議院に提出されました。しかし、この文面、内容が2005年あたりで前述の団体によって集められていた署名のものとほとんど同じということが発覚。つまり、ほとぼりが冷めた頃にまた出てきたのかということで、ネット上でも批判が集まります。

 ■2008-05-20 – 「反ヲタク国会議員リスト」メモ
 
 ちなみにこの請願に関しては「審査未了」とされているので、事実上スルーされたことになるでしょう。

そして再度の請願

 そして今回の請願になります。さて、これの背景はまだわかっていませんが、また最初と同じパターンなのでしょうか。

 ■参考:2008-10-21 – 「反ヲタク国会議員リスト」メモ

 正直、2005年以来のわけのわからない流れを解明しなければ、説得力を感じられないというのが正直なところです。ともあれ、今後も動きがありそうなので注目したいと思います。

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